はい。
ある方のブログの、普段愛用している化粧品を紹介しているエントリがすごく好きで、いつか私も文章で誰かに自分の化粧品たちを紹介したいと思っていた。なので良い機会だし私も今回やってみようと思う。先に言っておくが大したものはない。ただ、値段の割には使いやすいものが集まっているのではないかと思う。
私は化粧品が好きだが普段はスッピンで、お化粧をするのはバイトに行く時や大きな駅を利用する時、学外の集まりがある時くらいだ。社会人になったらこうはいかないのだろうが、今は学生なので大目に見てもらっている、というつもりでいる。
洗顔後化粧水と乳液をつけて肌を整えたら化粧ポーチの出番だ。これさえあれば顔はつくれる。時と場合によってアイシャドウやマスカラは入れ替えてるのだが、今回はバイト用のラインナップだ。
◎フリープラス マイルドBBクリーム
◎キスミーフィルム ハイカバーコンシーラー
◎エクセル スキニーリッチチーク(ピンクネクター)
フリープラスのBBクリームはドラッグストアの化粧品カウンターのお姉さんが勧めてくれた。使ってすぐはしっとりした感じなので乾燥肌の私には向いてた。色がもっと他にも出てくれると嬉しいんだけどなー。
キスミーフィルムのコンシーラーはちょっとしたシミやニキビ跡をごまかすのに使ってる。カバー力はそこまでなくて、でも使った方が目立たなくなる。伸びが良くて量が多くなくて安いやつを探していた私にはピッタリだった品物。
エクセルのチークは友人から教えてもらった。私は頻繁に体調を心配されるほど顔色が悪いのだが、これをサッとのせると薔薇色の頬を手に入れることができる。発色がとても良いのでのせすぎ注意。断然パウダーチーク派。エクセルの前はセザンヌのチーク使ってた。
◎(左上)ダイソー クリームアイシャドウ
◎(右上)セザンヌ トーンアップアイシャドウ(ローズブラウン)
◎(下)ダイソー グリッターアイシャドウ
ダイソーでメイク用品を買ったのが初めてで正直舐めてかかってたのだが、思ってたのより良かった。クリームアイシャドウはアイシャドウベースとして使用している。発色しないラメもほとんどない、だがそこがいい。プチプラアイシャドウはやっぱり落ちてくる気がするけどベースがあると心持ち違うと思う。
セザンヌのアイシャドウの一番明るい色をアイホール全体と涙袋に入れてダイソーのグリッターアイシャドウの茶色(右から2番目)を目尻に塗ってセザンヌの真ん中の色で馴染ませる。最後に目のキワにセザンヌの締め色を入れると濃いめの目元が出来上がります。普段用にはセザンヌだけ使うと丁度良い感じになる。安価なのにラメが比較的細かくて使用感が良い。セザンヌいいよセザンヌ。おすすめです。アイシャドウはキワの締め色以外は指で塗る派です。渡辺直美だって指で塗ってた。
◎(上)ヘビーローテション カラーリングアイブロウ(アッシュベージュ)
◎(下)エルシア プラチナム くり出し&パウダーアイブロウ(グレー)
眉毛は以前は結構剃って細くして描いてたけど最近は自分の毛をそこそこ残しているのでペンシルで眉尻とか気になるところを足してマスカラをつけるだけで良くなった。
ペンシル部分は楕円形で折れにくいし発色も良い。最近は使ってないけど、パウダー部分はちょっと太くなってしまって私は上手く使いこなせなかった。エルシアのアイブロウはポーチの中で場所を取らないという点が最大の長所。
私は髪がなかなかに明るいので眉マスカラは必須で、でもどれが良いのか全然知らなかったので、前はキャンメイクのやつを使っていたのだけれどすごく使いにくくて困ってた。その時に渡辺直美のメイクの動画を偶然見てこれに変えました。使いやすい!キャンメイクと違う点はブラシ。ちゃんと毛をカラーリングしてくれる。グレーのペンシルでもこの眉マスカラが丁度良くて垢抜けた印象になる(当社比)。アッシュ系は使いやすくていいね。
右から
◎K-パレット リアルラスティングアイライナー24hWP
◎キャンメイク クイックラッシュカーラー(ブラック)
◎ヒロインメイク ボリューム&カールマスカラスーパーWP
◎コーセー アイラッシュカーラー
目が今は奥二重で小さい上にまつげも短くて少量なのでブラックで引き締めつつインパクトを出したい。パキッとした黒色のリキッドアイライナーが好き。モテライナー、ヒロインメイク、レディオスカル、そしてこのK-パレットを使っているけど一番の推しはヒロインメイクかなー。ブラックが黒々としてるし滲みにくいし筆が描きやすい。次はレディオスカル。パッケージがベルばらの時点ですでに尊い。もちろん使いやすい。インクが少ないのでそろそろ買い替えだな。
このヒロインメイクのマスカラは本当にボリュームが出るし、長さもまあまあ伸びる。ただ、がっちり固定されてる感が否めない。あと落とすのが結構大変。リムーバーも買うべき。私は買ってないけど。長さを求めるならメイベリンのラッシュニスタが使いやすいと思います。
つい最近キャンメイクのマスカラ下地を導入しました。本当はトップコートなのかな?まあいいや、私は下地として使ってる。カールの持ちが違う気がする。気のせいかもしれないけど。
◎キャンメイク シェーディングパウダー
◎キャンメイク マシュマロフィニッシュパウダー(MO)
シェーディングは顎の下の肉をごまかすためにもみあげともみあげから頬骨の下にに向かって少し入れて顎の丸みを削る。量がまあまああるし安い。気づくと結構減ってる。
キャンメイクのパウダーはすごく使いやすいと思う。ただ付属のパフが宜しくない。パウダーをブラシで取って余分な粉を落としてからTゾーンをメインにつけるとサラッとしたマットな仕上がりになる。
最後に口紅。
◎(左)ドクターブロナー マジックオーガニックリップバーム
◎ヴィセ クリスタルデュオリップスティック
リップクリームを口紅下地として使っている。このドクターブロナーのリップバームはオーガニックなのに値段は安い(重要)し、しっとりしてるけど何かに覆われているような重たさはないし乾燥して唇の皮が剥けるということがないのでとても気に入っている。去年も買ったのだが購入してから2週間後どこかで落としてしまい、仕方なくモアリップを購入し使っていた。モアリップは医薬品扱いなので荒れてしまっている人や合うものがない人におすすめできるのではと思う。
今、よく使用している口紅はヴィセのこの前出たばかりのやつ。発色が気に入っている。もう少し持ってくれるといいのだけどなー。
ポーチはダイソーで200円で購入したものです。作りがしっかりしてるし、そこまで安そうに見えないって人に褒めてもらった。
こんな感じですがどうでしたでしょうか。プチプラも優秀ですけど、いつか一回だけ高価なデパートコスメで揃えてみたいですね。夢ですね。
番外として、デパートの化粧品カウンターで就活用に購入した私が持っている中で一番上等な資生堂のアイシャドウは品を良く見せたい場面で使っている。パール感が上質で気分が上がる。お金を出す価値があると思わせる。
去年の冬に使用していた資生堂のクッションファンデはツヤ肌になれるし乾燥肌でもカサカサにならない。中身を新しくして今年の冬も使えたらなと思う。
私の持っている口紅で一番上等なコフレドールの赤は全然落ちないし顔色を明るく見せてくれる。
あー楽しかった。化粧品やお化粧の話は楽しい。
...朝になってしまった。寝ましょう。
バベルの塔展に行った話。
この前の日曜日に久しぶりに展覧会に行った。ボイマンス美術館所蔵ブリューゲル「バベルの塔」展。場所は国立国際美術館。
ピーテル・ブリューゲル一世『バベルの塔』
肥後橋駅から歩いて約10分。私は方向音痴の田舎者なので高層ビルに挟まれた道を歩いていると自分がどこにいるのかわからなくなってすぐに迷ってしまうのだけれど、今回は一緒に行った友人に案内してもらったのですぐにたどり着けた。
当日券を購入してエレベーターで降りて展覧会入り口へ。見始めてすぐは宗教を題材にした絵画や彫刻ばかりだった。というのもこの展覧会の副題「16世紀ネーデルラントの至宝 – ボスを超えて」とあるように16世紀ネーデルラントの絵画、彫刻、版画を展示しておりブリューゲルの作品は展覧会の一部分(と言っても4割くらいはある)なのだった。宗教をモチーフにした芸術作品は苦手だ。見ていてなんとも言えない気持ちになるから。全然副題読んでなかったからちょっとびっくりしたぜ...。薄暗めの部屋に浮かび上がるように展示されていて、地下ということもあるのだろうか、重い、神聖な空気を感じ取れた。
ところで、世間知らずで恥ずかしいのだがネーデルラントってどこなんだ?
ネーデルラント(オランダ語: Nederlanden、英語: Netherlands)は、「低地の国々」を意味し、現在のベルギー、オランダ、ルクセンブルクの3か国(ベネルクス)にあたる低地地域(オランダ語:ラーヘ・ランデン de Lage Landen 、英語:the Low Countries)内に存在した諸邦群を表す歴史学用語。(Wikipedia抜粋)
だそうです。へぇー。
よく知らないくせに調べずに行くとこういうことになります。
この展覧会でよく出てくる名前の一つ「ボス」。私は彼の名前と作品を初めて知った。彼、ヒエロニムス・ボスは彼以降のネーデルラントの芸術家たちに絶大な影響力を与えたらしい。現存作品は世界に約25点で《放浪者》と《聖クリストフォロス》の2点は今回初来日だった。
どちらの作品もど真ん中に男がいるのだが、彼らは何者なのか、どういう状況なのか、何を思っているのか、これからどのような道を辿るのかを示すモチーフが散りばめられている。私は暗示的要素は好きなのだがそれを見つけて解釈する能力はないので解説が本当に分かりやすく有り難かった。ボスがどのような意図を持ってそれらを描いたのかは本人にしか分からないが、「後世でこのように解釈されています」というのが楽しい。
聖クリストフォロスの伝承は私は知らなかった。
(公式ホームページより)
なぜか夏目漱石の夢十夜を思い出した。夢十夜では男が背負っていた子どもは前世で男が殺した人間の生まれ変わりだったか。
ボスの油彩画の後はボスの画風を真似た版画が展示されていた。ボスの作品には不気味なような可愛らしいような姿をした“モンスター”たちが多く登場する。私はビアズリーを思い出した。彼も悪魔的なキャラクターを描いていたように思う。ボスのモンスターたちは私は気持ち悪さを感じたが、ボスを模倣した作品のモンスターたちは気持ち悪さがマイルドになって可愛いらしく見えた。宗教モチーフのものは苦手だが、童話本の挿絵にもなりえそうなこれらの版画は一日中見ていられるくらい楽しくて好きだ。特に気に入ったのはブリューゲル『大きな魚は小さな魚を食う(Big fish eats little fish)』分かりやすいし、人間に腹を割かれ口から魚を出している大きな魚が可哀想にも滑稽にも感じられる。
展覧会の最後に目当ての『バベルの塔』はあった。見るために20分ほど列に並んだ。作品は思ったより小さく(59.9×74.6)、しかしその中には世界が広がっている。私たちの後ろにも待っている人が多くいたため見れたのは僅かな時間だったが、それでも細かいところまで描かれていることがわかった。本や写真を見るだけではきっと気づかなかったことだ。バベルの塔を見ている人で双眼鏡を用いている人がいた。人が極小サイズで描かれているこの絵には向いているし、きっと楽しいと思う。
展覧会を見終わった後はバベルの塔と私が甚く気に入ったBig fish〜のポストカード、そしてモンスターたちが描かれたマグカップを買って帰路に着いた。
ブリューゲルの作品は『バベルの塔』と『ベツレヘムの嬰児虐殺』くらいしか知らなかったし、ネーデルラントの芸術なんてさらにしらなかったので良い機会になった。大阪会場は10月15日まで。私の感想では魅力が絶対伝わらないことは明らかなのでみんな実際に見に行ってくれよな!