梔子と金木犀

雑記。基本的に思ったことを夜中に吐き出してます。時にはただのメモ。

並んで眠る

今週のお題「私の癒やし」


ここ1,2年のことなのだが、ある友人と一緒に眠ることが私の癒しになっている。シングルベッドに女二人並んで眠るのだ。


この友人・侑ちゃんには遠距離恋愛中の彼氏がいて彼女は彼を愛している。私は恋愛にお互いの性別は関係ないと思っている質だが、侑ちゃんに対して友人としての親愛は持っているものの別に彼女に恋をしているわけではない。昼間に会って遊びに行ったりもする、極々普通の友人だ。


1,2ヶ月に一回くらいのペースでどちらかが連絡を取る。「近々泊まりに来ない?」「明日泊まりに行ってもいい?」彼女の家に泊まるということが彼女のベッドにお邪魔するということなのはもう暗黙の了解だ。


どうしてこんなことになったのかというと、前々から学校と私の家の間に位置する彼女の家にはよく泊まらせてもらっていたのだが、布団を毎回出させるのが申し訳なく、私はどこでも寝れるので床(カーペットの上)でいいよと言って一時期はカーペットの上にバスタオルを敷いてクッションを枕にして寝ていた。ある晩、その時も床で寝ようとしていたところ「もう上で寝たら」と侑ちゃんが言った。その言葉に甘えてベッドにお邪魔したのが始まりだった。


お互いにお泊まりの連絡をするのは大抵精神的に疲れて消耗しているときだ。まだ元気なときは眠る前に暗い部屋で最近の出来事を話したり愚痴を言いあったりする。心が死んだようになるほど疲れているときは話す元気もなく、部屋を暗くしてベッドに入ってすぐに眠りにつく。消えてしまいたくなる夜でも一人よりは隣に一人いる方が、後々少しだけましな気持ちになれると思う。つらくて泣けてきて眠れない夜も、腕から感じる彼女の体温が温かくて、隣から聞こえてくる規則的な呼吸に安心して眠りにつける。私は飼ったことがないから実際のことは分からないけれど、犬とか猫と一緒に寝るのってこんな感じなのかななんて思っていると彼女に話したら「もっとモコモコの服を着て寝ようか」なんて言った。


彼女と一緒に眠れるのはおそらくあと1,2年だろう。20歳過ぎた女二人が一緒に寝るなんて異様かもしれない。でも確実に今の私の癒しになっている。

次一緒に眠るのはいつになるだろう。ずっと先のことだといいなと思う。